菜の花のからし和え
食べる野菜としての菜の花は、ビタミンA, B1, B2,C が豊富で、鉄分、カルシウムもたっぷり。
春野菜の中でも、特に栄養価が高いといわれています。 食べる場合は、華やかな花が咲いたものではなく、つぼみのものを食べますが、できれば、色の濃いものを選ぶと、ファイトケミカルもいっぱいです。 菜の花を食べたときに味わうことができるほろ苦さ、爽やかさの素は、ファイトケミカルです。
菜の花に含まれるファイトケミカルの代表は、イソチオシアネート、イオウ化合物の一つです。わさびや、大根のあのつーんくる成分の素です。 この成分が、植物にとっては虫除けにもなるのですが、人間の身体の中では、抗菌作用、解毒作用として働きます。もちろん抗ガン効果もありますし、血液をさらさらにする効果もあります。 さて、菜の花と言えば、アブラナです。 花は、美しく、可愛らしく、私たちを楽しませてくれますが、この花は、実ればそれで、素晴らしい油がとれます。ランプの火を灯し、天ぷらだって揚げられるし、今や、車だって動かす力があります。油かすは、良い肥料になりますし、本体の茎や葉も、花が咲いた後で、畑にあって、土と混ぜられ、これまた良い肥料になります。 最高にエコロジーな植物というわけですね。 アブラナ科の植物には、わさびや、からし、キャベツや、白菜、ブロッコリー、カリフラワー、大根など、本当にいろいろな仲間がいて、今、どれも、そのファイトケミカルの力が認められています。