さつま芋とひじきのおからサラダ
さつまいもは前回もご紹介しました通り、高い栄養価が報告されています。(これまでのブログをご参照ください。)
次にひじきは、鉄分やカルシウム、食物繊維が豊富で、低カロリーな食品で皮膚を健康に保つビタミンAや、貧血防止、歯の健康にも期待されています。
おからは、低カロリーで、しかも良質のタンパク質を含む等栄養価の高い豆腐や豆乳は、欧米でもブレーク中。そんな大豆ブームの陰で、少し存在感を出し切れずにいるのが「おから」です!
ご存知のように、大豆を煮てすりつぶしたものを漉したものが豆乳で、残りかすがおからです。
おからの成分として
レシチンは、大豆に含まれる不飽和脂肪酸で、血管に付着したコレステロールを溶かし血流の流れを良くしたり、固まるのを防ぐ働き(脂肪代謝機能)があります。その働きにより、動脈硬化を予防する効果があります。またレシチンは、脳の情報伝達に関わる神経細胞の重要な材料となり、物忘れなど脳の老化やボケ予防等に効果があるといわれています。
大豆サポニンは、いわゆるえぐ味の元となる成分。血管にドロドロと付着した脂肪を掃除し、活性酸素の働きを抑制する、腸を刺激し便通をよくするなどの働きから、生活習慣病や老化防止、さらには発ガン抑制、エイズ発症抑制の効果などにも期待されています。
イソフラボンは、サポニンの仲間ですが、食物の中では大豆に最も多く含まれています。この物質が注目されているのは、女生ホルモンであるエストロゲンと似た働きをするからです。 女性ホルモンの減少によって起こる更年期障害の諸症状に効果が期待されています。また女性ホルモンはカルシウムが溶け出すのを抑制することから、骨粗鬆症の予防効果や乳がんや前立腺がんの予防効果があげられ、ます。その他イソフラボノイドの効果には、高血圧・コレステロールの抑制、循環器疾患のリスク軽減などがあげられています。 大豆イソフラボンは、豆乳で100グラム当たり25~30ミリグラムに対して、おからは15ミリグラムとほぼ半分にすぎませんが、意外にもおからの方が豆乳より多く含んでいる栄養もあるのです。
大豆から受けたついだ栄養は他にもあります。アミノ酸バランスの優れたタンパク質、カルシウムなどのミネラルなどです。
食物繊維は豊富で、成人の目標摂取量は1日20~25グラムですから、おから200グラム食べればとることができます。おからの繊維はおなかの中で膨らむので腹持ちがよくなりますし、余分な脂肪の吸収も妨げるので、ダイエットにも役立ちます。食物繊維は、整腸作用がありますので、便秘の予防・改善などの働きも期待されます。